りか室より

FROM RIKASHITSU

2022/04/25

男もすなる……女もすなる……?



2022/07/01

なりきり遊び、~のつもり遊び

本当ではないけれど本当なのかも?と思える魔法が使えるのも子どもの特権かもしれません。
例えば、箱で作ったねこさんたちが本当に生きてるねこではない事は本人も十分わかっていますが、それを超えて想像の世界で自由に遊べる姿を懐かしくまた、うらやましくも思います。

3びきもの猫のお散歩は大変です
すぐに こんがらがってしまい中々進みません

もう卒園して数年たつ女の子の話です。
よくおしゃべりする、どちらかといえば大人っぽい事が好きで
『それは○○なんだよ』などお友だちに教えたりさとしたり
する感じで人の前で何かになりきるなんて、恥ずかしいという
しっかり者の女の子でした。
ある日前日にお母さんと実写版の『美女と野獣』を映画館で
観てきたと興奮気味に話してくれました。
『りか先生もぜったいぜっーたい観たほうがいいよ!すっごく
すっごく面白かったの!』と、目を輝かせ、周りの事も気にせずに
懸命に映画の素晴らしさを私に伝えてくれました。その日はしば
らく美女と野獣の話で盛り上がりました。
翌日も美女と野獣の話は続き…よほど心が揺さぶられて大きな
感動を受けたのでしょう。とりわけ主人公のベルに魅了された
ようで『今日はベルとおんなじ黄色いスカートなの。』と嬉しそう
でした。
その時に私の机にちょっと厚めの単行本がのっているのを
じっと眺めた後に『その本、ちょっと借りていい?』

(これ、私自信が小さい時に読んでた本で随分古くてくたびれて
いるけどいいのかなあ?)と思いながら『どうぞ』と渡すと、
『ベルが持ってる本ってさ、こういう固くて厚い本なん
だよね。』
合点がいきました。厚さや古さが確かにぴったり。
さらに
『ちょっと持っていくね。』と、人けのない職員玄関に向かって
いき、ベルのように本を小脇にかかえてスキップしていたのです。
もちろん私は…本人に気づかれないようにこっそり盗み見で。
 人に見られないよう気を配りながらもやらずにはいられなかった
その気持ちの変化に共感したり感動したり。
 何年も忘れられない出来事で、私の心も一緒に踊りました。

子ども達の想像力には度々驚かされたり感心したり…の日々ですが、あの自由で豊かな発想は幼子だからこそと思われます。